岩と雪 1987年4月 #121
P97 Chronicle セプテンバー・レイン(5.10a)、オーバー・ザ・レインボー(5.11a)、サマー・バケーション(5.10c)、アメリカン・フィーリング(5.10b)、キー・ホール(5.11a)
(要約)
藤内壁中尾根バットレス
1985年8月、中尾根バットレス北面に五本の新ルートが拓かれた。
名古屋渓稜会の金子圭一(24)と日比政広(36)、無所属の山本宰甲(23)、島田昌彦(25)、太田善雅(15)の手によるもので、比較的傾斜の強いクラック系のルートが多い。
① セプテンバー・レイン(5.10a)18メートル
フェースとクラックのミックスしたルート。「カリフォルニア・ドリーミング」一ピッチ目の終了点に抜ける。85年9月21日に島田が登り、その後、山本、金子がマスター。
② オーバー・ザ・レインボー(5.11a)20メートル
レイバック主体のパワフルなルート。85年9月21日に上部を登り、その後の掃除を経て、86年7月30日に山本が登る。
③ サマー・バケーション(5.10c)25メートル
大チムニーの左壁を三分の二ほどトラバースし、オーバー・ザ・レインボー上部へ抜ける。96年7月39日、山本が登り金子がフォロー。
④ アメリカン・フィーリング(5.10b)20メートル
大チムニーの右からハング下をクラックに向かって登る。86年7月30日、山本が登り金子がフォロー。
⑤ キー・ホール(5.11a)20メートル
「セプテンバー・レイン」から右上するクラック。86年8月18日、山本が登り太田がフォロー。

岩と雪 1987年4月 #121