岩と雪 1990年8月 #141
P56 Chronicle サイドホール(5.12a)、ブーメラン(5.11a)、テンクォーター(5.10a)
(要約)
藤内壁一ノ壁
1989年夏、鈴木博ほか鈴鹿アルパイン・クラブが中心となって、一ノ壁と宇宙遊泳の左フェースにルートを拓いた。
①サイドホール(5.12a)
前田透が着目し、鈴木と西田正幸(日向クラブ)でボルトを設置した。ハングを越えた後の
穴をとらえる所が核心。菰野山岳会の岩田長則が初登。
②ブーメラン(5.11a)
鈴木と阿部尚子が掃除と試登をした。サイドホールと同じスタートからハング下を右にとトラバースし、ハングを越えた後左へ登り、サイドホールに合流する。ポイントは下部でいかに力をセーブするかである。鈴木が初登。
③テンクォーター(5.10a)
一ノ壁の2ルートと3ルートの間のフェース。細かい下部と豪快なハング越えの上部と、二つの顔を持つ。中間部で少々ランナウトする。鈴木が初登。

岩と雪 1990年8月 #141